プラネタリーヘルス
ツーリズム【SUSA】

〜素戔嗚の視座を獲得し
人と地球が響き合う
文明を創生する〜

 人類がこの世界をどう認識し関わり、どんな未来をつくっていくか。
 サスティナビリティ、リジェネレーションを超え、未来に100年、1000年先も人と地球が歓喜する世界をつくるため、人類の抜本的な大転換(グレートトランジッション)を後押しする。
 土地の歴史文化、気候風土を踏まえながら、自然の原理原則への洞察に基づき、科学技術を人の豊かさだけではなく人を含む地球全体の繁栄のために使い、日々の営みとあらゆる経済活動、社会活動を通して、プラネタリーヘルスを実現する。
 先行き不透明なVUCAの時代にあっても、生きる歓びや楽しみを行動の源泉に、俯瞰した視座と深い洞察力を持ち、個性あふれるクリエイティビティを存分に発揮する一人一人が「SUSA」となり、森羅万象が響き合う新たな文明を創生する。

SUSAとは?

 世界創生の歴史「古事記」に登場する神・素戔嗚。 素戔嗚の歴史を紐解くと、素戔嗚は当時の自然科学者であり、当時の最新の科学技術により植林により山を収め、治水により暴れ川としての八岐大蛇を退治し、川を収めることにより、稲田姫としての稲作を守り、安定的な食糧生産を可能にし、山陰エリアにおいて繁栄する文明をつくったという説があります。
 

 元々この地に暮らしていた縄文の人たちは、自然の中に目に見える世界を成立させている「後ろ戸」の空間、「奥」の世界を当たり前に知覚し、畏怖していたとされています。
文化人類学的な考察では、素戔嗚は、渡来の民でありながら、後ろ戸の原理(古層の神)と呼ばれる森羅万象の創造の原理を、最初に内部化し、それにより縄文と渡来が融合するコミュニティの最初の統治王となったとされています。
 素戔嗚は、目には見えない世界を含めた自然の原理原則に対する洞察を持ちながら、当時の高い科学技術を融合させて、人の文明が自然を守り再生しながら発展する状態をつくり出したと考えられます。 本プログラムは、現代において、素戔嗚の視座を獲得する人「SUSA」が、それぞれの分野を変革しながら、越境し、共に人と自然が響き合う新たな文明をつくっていくことです。

大山山麓
’火‘の川流域エリア

 鳥取県西部には、古来からの霊山であった大山(だいせん)があり、今でも「大山さん」としてこの地に暮らす人々の精神的支柱となっています。 中国山地を源流とし、鳥取県西部を流れる日野川、島根県東部を流れる斐伊川という一級河川が日本海に注いでおり、この2つの’火‘の川流域が、古事記の舞台になっています。 流域とは、水の流れにとどまらず、水循環を通して生態系や人々の営み、文化、歴史が重なり合う生命圏です。
 大山山麓’火‘の川流域を1つの循環単位と捉え、フィールドとしています。 大山の源流を上り、水を通して土地を身体化し、古来からの神社の奥宮を訪ね、現象を観察する眼を養いながら、地球を再生し、土地の人と共に土地の酒を飲み、土地のものを食べ、山から里、海へと視点を変えながら、つながりを腑に落としていきます。

【監修医 桐村里紗コメント】
 デジタルの先へ chat GPTや生成AIの登場に脅威を感じるのはなぜでしょうか? それは、私たち人自体が、本来のクリエイティビティを封印し、デジタル思考に陥っているからに他なりません。 デジタル技術やそれをもとにしたAIは、学習した通りの正解を導き、物事をそつなく最適化する秀才になれます。
 しかし、その場その場で臨機応変に対応し、全く予想だにしないクリエイティブな解を導き出す天才にはなれません。 私は、医師として生命を見つめてきましたが、そもそも、生命は、0と1だけでは記述ができません。 古典物理学に基づいた現代のコンピュータで使われる0と1というデジタル情報の間にある、本当に豊かな情報を省いては、生命現象の本質を語ることはできないのではないでしょうか? それにも関わらず、私たち人間自体が、あたかもデジタル技術を使ったコンピュータのように思考し、本当のつながりや豊かさを失っているように思います。
 自然の原理原則を支配する量子物理現象は、私たち人類をも支配しています。 人は本来、高性能な量子コンピュータであり、人がつくりしコンピュータがとても到達できない創造物なのではないでしょうか? 科学がようやくこの世界の真実に迫ってきた今こそ、私たちは身体知性によりこの世界を直知しながら、科学・技術を扱い、この地球において新たな時代を創生する生き方にシフトすることができるのではないでしょうか? そのためのプログラムを用意しましたので、ぜひご体験ください。

桐村里紗 (Lisa Kirimura M.D.)
tenrai株式会社 代表取締役/医師・認定産業医
東京大学大学院工学系研究科道徳感情数理工学講座共同研究員
(公財)日本ヘルスケア協会プラネタリーヘルス・イニシアティブ(PHI)代表
著書『腸と森の「土」を育てる 微生物が健康にする人と環境』(光文社新書)他。
鳥取県江府町とプラネタリーヘルス連携協定を締結し、国内初の社会実装事例としてプラネタリーヘルスを推進している。PHIを通じて分野を超えた連携、地域を超えた連携を行うプラットフォームを構築。

【SUSAへの水先案内】
大原徹 (TORU OHARA)
一般社団法人Bisui Daisen 代表理事
山陰の様々なフィールドを活かし20年以上にわたり体験を発信し表現する。
海、川、山から身体知性を通して、自然のシステムを学ぶ「プラネタリーヘルス・ツーリズム」を中心に大山流域から根の国(出雲國)エリアの本質をさぐる。
鳥取県知事登録旅行業務第4ー94
https://www.bisuidaisen.org/

【photo】
廣池昌弘 (MASAHIRO HIROIKE)
鳥取県南部町在住の写真家
2020年に世界で最も権威があるとされる「Sony World Photography Awards」 でプロフェッショナル部門、自然・野生動物カテゴリー第 2 位を受賞した他、数々の国際フォトコンテストで受賞歴をもつ。
https://www.masahirohiroike.com

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